グリーンスムージーで認知症予防に?
- Japan.De.Aru
- 2017年6月26日
- 読了時間: 4分
グリーンスムージーと認知症予防
グリーンスムージーには抗酸化物質が豊富であることが知られています。そもそも抗酸化物質というのは、人体に有害な活性酸素から細胞を保護する役割を果たす成分をいいます。
脳にも活性酸素による悪影響があると考えられ、認知症の予防のために脳の活性酸素を処理することが重要とされています。
抗酸化物質がカギ!
脳の活性酸素を除去するには、なんといっても抗酸化物質を摂ることです。
抗酸化物質といえば、果物と野菜、これらが認知症の予防によいと報告があるとされています。
また食習慣において野菜や果物の他に魚(EPA、DHA)、ワイン(ポリフェノール)の摂取もアルツハイマー型認知症を予防するのによいとされています。
普段から野菜や果物の摂取量が多い人は、アルツハイマー型認知症の発症率は低いと言われ、摂取量が多い人は少ない人に比べて、アルツハイマー型認知症の発症リスクが3割に抑えられたという報告があります。 これは、野菜や果物に含まれるビタミンE、ビタミンC、βカロテンが発症率を下げる効果を持っているのです。
ただ問題となるのは、これらの成分は加熱料理などをすると大半の成分が失われてしまうということです。 せっかく、認知症の予防に効果のある成分でも失われたのでは何もなりません…。
そこで登場したのがグリーンスムージー。 グリーンスムージーの良い所は、何と言っても本来の栄養素を丸ごと摂れることです。
年を取ってくると、偏食傾向が強くなってくるようです。 自分の好みの食べ物しか食べない、ようかんや饅頭などの甘い物を好んで食べる、食事時間が不規則になるといった問題が多くなってくると、活性酸素がますます増えてしまい、認知症に至ることもあるので注意が必要です。
したがって、認知症の予防には脳の活性酸素を除去することが重要になってきます。
脳の活性酸素を除去することが重要!
少し活性酸素について話しましょう。 口から摂った食べ物を肺から取った酸素で燃やすことによって、燃えカスとして発生する物質のことをいいます。
この厄介な活性酸素が人体の細胞を傷つけたり、脳にも悪影響があると考えられています。しかも私たちが生き続けている限り、活性酸素は発生するので、実に厄介なのです!
では、活性酸素は脳とどう関わりがあるのでしょうか? 脳の重量は体重の2~3%、分かりやすく言えばスイカ1個分の重さがあると思ってくださいね。
脳は全消費エネルギーの約20%を消費し、栄養素はブドウ糖のみです。ショ糖とか砂糖とかではなく、ブドウ糖ですからね。
このブドウ糖がエネルギーになる時に2%ほどの活性酸素が発生してしまいます。 だから、この活性酸素を除去しないと認知症の発症リスクが高まるわけです。
この活性酸素を除去するには、抗酸化物質を摂取することが重要なのです。 抗酸化物質には、ビタミンCとE、β-カロテンがあります。 これらの物質をたくさん含んでいる緑黄色野菜が、活性酸素の攻撃から脳の神経細胞を守ってくれるのです。
普通、酸化を引き起こす活性酸素には異なる種類があり、どれも不安定な構造となっているようです。 この不安定な活性酸素を安定化させる働きを持つのが抗酸化物質なのです。
抗酸化物質というのは、単独で多く摂ればいいという問題ではありません。 ビタミンEは活性酸素を安定化させるとそれ自体が酸化物質になってしまうこともあり、再生するにはビタミンCが必要不可欠です。
でもグリーンスムージーに入れる野菜と果物は、両方とも抗酸化物質が含まれているので問題がないですね!
認知症の予防によい食材は?
人体の細胞を傷つける、脳への悪影響を及ぼす活性酸素の害から逃れるには、抗酸化物質を積極的に摂ることです。 レシピとして用いる材料は以下のような物を揃え、組み合わせてみてくださいね。
人参の葉
イチゴ
トマト
赤パプリカ
アボカド
モロヘイヤ
スイカ
プルーン
レモン
トマトとスイカに、リコピンという抗酸化物質があります。夏場はスイカが旬ですからたくさん食べたいですね。
赤パプリカにはビタミンCが含まれ、たった1個だけで1日の必要な分の1.7倍も摂れます! 意外と知られていないプルーンですが、これはポリフェノールが含まれており果物の中ではトップのようです。
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