大麦若葉VS桑の葉
- japandearu
- 2017年6月29日
- 読了時間: 3分
大麦若葉VS桑の葉、
最近では、ケールの青汁よりもメジャーになってきた大麦若葉と、野菜の王様と称されるケールよりも栄養価が高いことで、注目を浴びている桑の葉。
果たしてどちらのほうがどれだけ優れているのでしょうか!
大麦若葉とは、イネ目イネ科の植物で、大麦の若葉(大麦が20~30cmの頃に採取したもの)のことを指します。 一方桑とは、クワ科クワ属の総称で日本ではカイコの餌として有名ですね。
それでは早速具体的な数値で比較してみたいと思います。(項目を網羅している成分表がなかったため、いくつかの成分表を合算しています。)
栄養 単位 大麦若葉 桑の葉
エネルギー Kcal 325 365
たんぱく質 g 29.7 17.8
脂質 g 6.8 6.6
糖質 g 12.6 57.8
食物繊維 g 47.2 52.9
βカロテン μg 12000 7400~30000
ビタミンB1 mg 0.8 0.59~0.6
ビタミンB2 mg 2.03 1.35~1.55
ビタミンB6 mg 0.96 1.87
ビタミンC mg 117 31.6~196
ビタミンE mg 7.7 -
ビタミンK μg 3320 -
葉酸 μg 650 620
パントテン酸 mg 4.33 -
ナイアシン mg 5.4 4~160
ナトリウム mg 112 2.6~39.9
カリウム mg 2200 2700~3101
カルシウム mg 500 2350~2699
マグネシウム mg 190 316
鉄 mg 48.9 7.54~44.1
リン mg 410 238
亜鉛 mg 4.2 -
銅 mg 1.11 -
マンガン mg 6.51 -
野菜の王様と称されるケールよりも栄養価が高いと言われるのは偽りではないようです。 桑の葉はβカロテンやマグネシウムの含有量もさることながら、カルシウムの含有量がダントツに多いことが明らかになりました。
ただ、大麦若葉と桑の葉、どちらが栄養価が高いのかというと、比較できなかった栄養素もあることも踏まえドローといったところではないでしょうか。
厚生労働省が推奨するカルシウムの摂取量は以下のようになっています。
[10代] 男性:950~1100mg 女性:850~950mg
[20代] 男性:900mg 女性:700mg
[30~40代] 男性:650mg 女性:600mg
[50~60代] 男性:700mg 女性:700mg
[70代~] 男性:750mg 女性:650mg
しかし成人1日当たりのカルシウム摂取量は510mg程度といわれており、推奨摂取量に満たない方が大半だといわれています。 カルシウムは骨や歯の形成に欠かせない栄養素ですし、カルシウムが不足することで骨粗鬆症等を引き起こす可能性もありますし、カルシウムが不足することで、高血圧や動脈硬化のリスクを高めてしまったり、心筋梗塞のリスクを高めてしまうことが危惧されている他、血中のカルシウム濃度減少することでイライラの原因にもなってしまいます。
余談ですが、カルシウムとマグネシウムはお互いに働きあうことで血圧を正常に保つという性質を持っています。 (カルシウムは血圧を上げて、マグネシウムは血圧を下げる働きがあります。)
理想的なバランスはカルシウム2:マグネシウム1あるいはカルシウム3:マグネシウム1(カルシウムは吸収が悪いため)と言われていますので、バランス的には大麦若葉の方が理想的と言えるでしょう。
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