最も理想的な食事
- Japan.De.Aru
- 2017年7月28日
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アン・ウィグモア博士は、リトアニア出身の自然療法士で、ヒポクラテス健康衛生研究所の創設者です。
人類が火食を始めたのは、7000~8000年前からだと考えられています。人類が生食だった頃は、病気という概念すらありませんでした。勿論、医者という職業もありませんでした。
食品を加熱すると、毒性のある物質が作られる事が分かっています。魚や肉を高温で加熱すると、遺伝子を傷つけて癌を引き起こす変異物質が作られます。炭水化物を高温で加熱すると、アクリルアミドという発癌性の高い物質が作られます。
最も理想的な食事は、プラントフード、ホールフード、ローフードです。ローフードとは、調理に火を使わずに、48度以下に保って、素材本来の持つヴィタミン、ミネラル、エンザイムを丸ごと摂取する食事法です。
ノーマン・ウォーカー博士が「ローフードの父」であるなら、アン・ウィグモア博士は「ローフードの母」と言えます。
アン・ウィグモア博士は、素晴らしい治癒効果のあるウィートグラス・ジュースを、誰もが簡単に摂取できるように、安価なジューサーを考案しました。
アン・ウィグモア博士の考案したシードチーズやロースープのレシピが、現在のグルメ・ローフードの走りである事を知る人は今やほとんどいません。
他にも、ナッツミルクやディハイドレーターを使って乾燥させたクラッカー、アーモンドローフ、ライブキャンディーなども考案しました。
また、何種類ものスプラウトを私たちの食生活に紹介し、簡単に栽培できるスプラウトバッグも発明しました。
米や麦などの穀物は、必ず発芽させてから食べるようにします。発芽のプロセスによって、ヴィタミン、ミネラル、エンザイムが大幅に増加します。
火を使わない代わりに、是非揃えたい電化製品に、ジューサー、ブレンダー、フードプロセッサーがあります。
動物細胞は細胞膜だけで細胞壁はありません。植物細胞は細胞膜だけでなく細胞壁があります。
野菜というのは細胞壁に栄養素が包まれているので、食べた野菜の栄養素がすべて吸収される事はありません。細胞壁を壊す事によって栄養素の吸収率が高まります。
果物や野菜はセルロースという細胞壁で覆われています。このセルロースを分解する酵素を人間は持っていません。よほど丹念に噛み砕かない限り、栄養素は体を素通りしてしまいます。
アン・ウィグモア博士は、緑葉を加えた撹拌した食品の治癒効果に注目していました。撹拌した食品が吸収されやすいという事にいち早く気づき、噛んで食べるよりもブレンダーにかけて食べていたそうです。ブレンダーは植物の細胞壁セルロースを粉砕して、栄養素を取り出す作業を一瞬で実現してくれます。
ブレンダーにかける行為は、噛む行為に似ています。食べ物をブレンダーにかけて摂取する事で、健康状態が良好になる事があります。
ブレンダーで粉砕された食べ物は、体が吸収するのに最適な大きさになります。その結果、食べ物は胃の中に長く留まらず、すぐに小腸へと送り出されるため、体が作り出す塩酸を最小限に抑える事ができるのです。
細かく粉砕された食品を摂取する事でエネルギーがセーヴされ、実年齢よりも若々しい容姿を保ち続ける事ができます。
蛋白質は、葉菜、スプラウト、クロレラ、オリーブ、ドリアンなどから摂取します。
アン・ウィグモア博士自身、自らの末期の大腸癌を、ローフードで完治させ、さらに研究を重ねて改良し、ヒポクラテス・ヘルス・インスティテュートの食事療法を完成させました。
アン・ウィグモア博士は、いつも歩かずに走っていて、睡眠時間は一日二時間で、良好な健康状態を保っていたそうです。
消化を促進させるために用いられる発酵液の総称をリジュベラックと言います。リジュベラックは、穀物を水に漬けて24時間発酵させた手作り酵素液で、酵素、酵母、乳酸菌が豊富に含まれており、整腸作用が格段に高まります。アン・ウィグモア博士は、小麦を発酵させたリジュベラックを毎日飲み続けていたら、真っ白だった髪の色が元の栗色に戻ったそうです。84歳の時点で、白髪が一本もなかったそうです。
白髪の原因の一つは、毛根の血流不足です。栄養と酸素が欠乏すると、メラニン色素の沈着作用が阻害されます。
「白髪は老化のバロメーター」と言われています。体内の潜在酵素を無駄遣いした結果できるのが白髪です。
チロシナーゼという酵素はメラニン色素を毛髪に固着させ、黒々とさせる役割を担っています。ところが、加齢に伴って体内の潜在酵素が減少すると、チロシナーゼは生命維持に重要な他の部位に回されます。
肉食を推奨する医者や、菜食を否定する医者は、白髪の本数が多いです。間違った食事をしていれば、50歳代の時点で白髪になります。正しい食事をしていれば、80歳以上になっても黒髪を維持できます。
アン・ウィグモア博士の考案したリヴィングフード・ライフスタイルは、製薬業界には非常に不人気で、アメリカの医学界から強い弾圧を受けていました。
1994年、アン・ウィグモア博士はインスティテュート内の自室で、電化製品による加熱が原因の火事で帰らぬ人となりました。
食事中には水を飲まない。
酸味系果物と甘い果物を一緒に摂らない。
高蛋白質と高炭水化物を一緒に摂らない。
果物は単独で食べる。
食品の消化に必要な時間
ジュース25~30分
リジュべラック20~30分
果物30~60分
スプラウト1時間
ウィートグラスジュース30~90分
野菜・穀物・豆類1~2時間
植物性高蛋白食品2~3時間
魚・肉3~4時間
貝類8時間
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